映画のこととか趣味の話 KOJIFBLOG

成龍(ジャッキー・チェン)/新日本プロレス/キン肉マンなど趣味の話をします。

私が紹介するアスリート映画

映画の老舗ポッドキャスト『ボンクラ映画館』のアスリート映画回で私のメールを読んでいただきました。その内容をこちらにも掲載します。
実際は、座頭一さんとフルメタル中学の皆さんが、私のメールの話を広げてくれていますので、是非聴いてみてください。
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座頭一さん、並びにフルメタル中学の皆さん、元気ですかー!
カトウFコウジでございます。

と言うわけで、本日、私がご紹介したいアスリート映画は『ゴールデンボンバー』です。
ゴールデンボンバーと言いましても、「女々しくて」を代表曲に持つエアバンドの話ではなく、「ラッカス」の元ベーシストで元祖エアギター・ハルク・ホーガン主演、1989年(日本は1990年)公開のアクション映画でございます。

1980年代のアクション映画と言いますと、70年代のカンフー映画ブームの名残もあり、80年代前半は、ジャッキー・チェンが『プロジェクトA』『ポリスストーリー』と名作を連発し、人気絶頂でしたが、
1985年にシルベスター・スタローンランボー怒りの脱出』、アーノルド・シュワルツェネッガーの『コマンドー』が公開、同じく1985年に『ロッキー4炎の友情』が公開され、次世代アクションスターとしてドルフ・ラングレンまでもが注目され、80年代後半は、肉団子系男子・ステ●イドモンスターたちが大暴れしていた頃です。

そんな、80年代の最後の年、1989年、満を持してスクリーンに登場したのが、
ハルク・ホーガンゴールデンボンバー』でございます。

物語は、ハルク・ホーガン演じるプロレスのチャンピオン・リップを我がものにしようとするTV会社社長が、リップを買収しようとするも失敗し、刺客を送り込むなど、なんやかんやありまして…人質を取られたリップが怒りを爆発させ、ラスボス・ゼウスを無事倒す物語です。

てか、昔AWAに在籍していたハルク・ホーガンを筆頭に、ロディ・パイパー、ポール・オンドーフなど各地の人気選手を次々と引き抜き、全米を制圧したのがWWE(当時WWF)であり、そこのチャンピオンだったのがハルク・ホーガンだと思うと、何とも複雑な心境になります。
また、ローウェイプロからゴールデンハーベストに移籍しようとしたジャッキー・チェンを、ロー・ウェイが黒社会の人間を利用し強制的に連れ戻そうとした俗に言う「ジャッキー・ジャック事件」と同様の内容であり、ジミー・ウォング先生が仲介すれば、ゴールデンボンバーの登場人物全員がWINWINになれたのではないかと思います。

この映画のおすすめポイントは映画内容ではなく、映画内の敵役・ゼウスを実際のリングに上げ、タッグマッチとは言え、本当にハルク・ホーガンと戦わせたところにあります。ここで、ゼウスのタッグパートナー・ランディ・サベージの話などしたいのですが、長くなりますので試合の話は省略させていただきます。

プロレス的には、ゴールデンボンバー公開の翌年、1990年のレッスルマニア6で、ハルク・ホーガンは新世代のアルティメット・ウォリアーに敗北し、WWF世界ヘビー級&インターコンチネンタル王座と同時にリングの主役の座を受け渡します(NWOブームの話はまた今度)。

現在は、スタローンの『エクスペンダブルズ』のおかげで、肉団子系男子改め肉団子系ジジイたちが再評価され、
ハルク・ホーガンと歴史的な試合を行ったこともあるドウェイン・ジョンソンを筆頭に、バティスタジョン・シナWWEの後輩たちが映画俳優として活躍しています。
そんな2021年に、ハルク・ホーガン主演『ゴールデンボンバー』を見直すのもオツなものかと思います。

本当に長文失礼しました。

モンスターの話(2011年5月24日のmixi日記)

(2011年5月24日のmixi日記)

彼は、伊藤健一。
小学生からの同級生で、
僕の結婚前まで週1は遊んでいた親友。
北山いわく、ツレ。

基本、子供の頃から変わらない人だ。
昔から、おかしな人で、6年生のとき、
彼の所為でクラスは学級崩壊、
教科書は半分までしか進まなかった。

彼がいなかったら、僕ももう少し勉強が出来たかもしれない、
なんて人の所為にしてみる(笑い)

変わらないのは、性格だけではなく、
顔も基本変わらない。
KARAのスンヨンも驚きの
スーパー童顔。
現在、彼が闘う格闘技イベントZSTのリングでは、
20歳そこそこの選手たちに違和感なく溶け込んでいる。
冷静に考えると、スーパーヘルパー山田選手のたぶん
15歳ぐらい上になると思う。

だからって、けしてベテランの薫りを出すわけでもなく、
ヤングマンのような振る舞いでリングに立っている。
関係ないけど、リングサイドにいる20代のキャバ嬢に
なんの躊躇もなく、投げキッスをとばしている。

そんな無邪気な彼は、「闘うIT社長」として、
そのZSTのリングに立つ。
毎大会、入場数1000人を超える人気イベント。
5月22日は、そのメインイベントを務めた。

長州がお隣の新木場1stRINGで、
100人入るか入らないか?なんて場所で闘う、このご時世に。
今月、新木場1stRINGで興行を行う
小池栄子の旦那なんて、それさえ満員にできない、このご時世に。

これは、すごいことだ。
闘うIT社長は、超満員の観客を前に
リングに立ち、立派に闘っている。


来月、6月には僕もパパになる。
僕の頭皮もずいぶんさみしくなってきた。
僕ら世代が、家族と髪の毛を守ろうとする
(ついでに涙もろくなってきた)、
このご時世に。

彼は、"破壊なくして創造なし"の精神で、
今の格闘技界を1度ぶち壊し、
再構築したいと願っている。

子供の頃、クラスを学級崩壊に追い込んだ
あのモンスターなら、それが
できるんじゃないかな
とまじで期待させてくれる。

そんな人だ。

(2020年3月18日、追記)
まさか、9年後の今もZSTのリングに立ち、闘っているとは思わなかった。
やっぱり、アイツは怪物だ。

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ユニコーン『服部』本(とUWF)

ユニコーンの本『服部 ザ・インサイド・ストーリー』を読む。

今まで、出たがりの阿部(ABEDON)の加入により、ユニコーンがコミックバンドのように路線変更したのだと勝手に思っていた。
が、事実は全然違う。
実際は、音楽を素直に愛する阿部は、裏方の仕事が好きで、インタビューなどの芸能の仕事に違和感を持っていた。

メンバー全員が歌うようになったのは、奥田民生の意向。
「服部」という言葉の響きの面白さ、意味のなさ、アルバム名を含む、民生の意向を実現するために、バックアップしたのが、阿部。

自分のやりたい音楽と違うと思いながらも、まだ経験が少なく、民生の意向に従うEBI。
民生の歌声が大好きなテッシー(手島いさむ)。
早くからバンドの方向性に不満を持ち、突然モヒカンにしたりして、スタッフを怒らせる川西幸一(メンバーの中では年上で民生の才能に抵抗してたのかも)。

レコード会社(SMA/ソニー・ミュージックアーティスツ)も、まだ景気のいい時代で、制作費などバックアップできた。

本人たちにとって、今聴けば、恥ずかしい表現もあるのかもしれないが、この本を読み、また聴きたくなった、リリースから30年の『服部』。

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ちなみに、僕が無知なのかもしれないが、自分たちの曲を演奏できないバンドマンが沢山いるという事実に、驚いた。

追記:
上にも書いたとおり、自分たちの曲が演奏できないバンドマンがいることに驚きであり、その姿は、僕の好きなプロレスに似ている。特に、UWFに。
UWFとは、従来のプロレスを否定し、自分たちこそが本物であり、UWFこそが真剣勝負だと思わせたプロレス団体である。
ただ、その中身は、真剣勝負と言いながら、事前に勝敗の決まった従来のプロレスと何ら変わりのないものであったことが、今では語られている。

自分たちの曲が演奏できないバンドマンと、真剣勝負と謳いながらも真剣勝負の真似事をするUWFのプロレスラーは、実によく似ている。
また、ユニコーンビートルズのような本物のバンドにしようとした奥田民生は、プロレスを本当の真剣勝負にしようとした第一次UWF佐山聡初代タイガーマスク)に似ている。

どちらも天才である。

天才は、できない周りを理解できないし、逆に、周りも、天才を理解できない(この本にも民生がぺぺっと弾くギター音がカッコいいというエピソードがある)。

佐山は、プロレス界を去り、自ら作った修斗も追放される。

佐山の周りには、良き理解者がいなかったが(タイガーマスクに憧れる純粋な青年たちとマネージャーである詐欺師《ショウジ・コンチャ》とか周りにまともな大人がいなかった…)、民生には阿部がいたことが、救いであり、阿部のおかげで、ユニコーンの再結成が実現できた。

結果、阿部ありがとう。