プロレス日記<G1クライマックス>
最近のUWF系の本とか、今は『真説・佐山サトル』を読んでいるが、
現在進行形のプロレスの試合は、ほとんど見なくなった。
それでも、ここ数年、年に1回、
この季節だけは、新日本ワールドに登録し、
G1をLIVEで視聴してきた。
しかし、どうも今年のG1には興味が持てなかった。
簡単に言ってしまうと、
ここ最近の新日の主流のスタイルが、
僕好みのプロレスではないからだ。
新日の象徴であるIWGP。
その現王者であるケニー・オメガ。
彼のプロレスを僕流に言うと、
命を削る危険なプロレス。
そのスタイルを否定するつもりはない。
プロレスは個性を競う勝負でもあるから、
そのようなプロレスがあってもいい。
むしろ、そのようなプロレスがあったほうがいい。
ただ、棚橋弘至と中邑真輔が新日の第一線から退き、
ケニー、飯伏幸太、内藤哲也 、高橋ヒロム...
新日の主流スタイルが、
長時間バトル、高所からのダイブ、過激な技の品評会、
まさに、命を削る危険なプロレス一色になっていないか?!
雪崩式が嫌いで、技を厳選する、オカダ・カズチカでさえ、
その流行の波にのまれつつある気がする。
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先日、デンジャラスKの名付け親で、
プロレスリング・ノアのロゴをデザインした漫画家・
あだちつよし先生と飲んだ時に聞いた。
四天王プロレスは見てられなかったと、
試合の翌日に心配で三沢光晴に電話したこともあるとか。
四天王プロレスを間近で見てきた
あだち先生が、
どっちかに偏り過ぎてはいけない、
と言っていた。
確かにそうだな、と思う。
1つに特化すれば、提供される側はより高度なものを求めてしまう。
それは、食でもエロでもなんでも。
人はそれを、進化と言うが、
プロレスに限っては、
進化の先に、悲しい結末が待っている可能性がある。
Nunber(プロレス特集号)で高橋ヒロムは
「どんな危険な技でも受ける」と言っていたが、
現在は首の大怪我で欠場中だ。
そして、同じNunberには、
長年のダメージの蓄積でパーキンソン病になり、
必死にリハビリをする
マサ斎藤さんも掲載されている。
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そんなことを考えていたら、
今年のG1は、
やっぱり危険なプロレスを提供し、
新日は、そのまま1.4東京ドームまでなだれ込むのか、
いやいや、
オカダか誰かが、
異を唱えるのか、
気になってきた。
2018年8月10(金)日本武道館、
棚橋がオカダに引き分け、
G1決勝に進出した。
今時のファンには古臭い技かもしれないが、
棚橋のテキサスクローバーホールドが
僕には輝いて見えた。