「いいね」に応える新日本プロレスの話
スマホから。
SNSをしていて思うことがある。特にTwitterでは、それを強く思う。
「こんなつもりで、Twitterを始めたわけではないのになー」と。
最初は、日常のつぶやき、ぼやき、はけ口…として、なんとなく始めたものの、
それが、「いいね」の反応など、いつしかまわりの目ばかりを気にするようになり、気付いたら、口当たりの良いツイートばかりしている。
「いいね」など、褒められれば、
そりゃあ、嬉しい。
職場で、家庭で、友だち関係で、夜のお店で…
心理学的にも、人は、自分の意思とは関係なく、まわりの人から期待される人物像に近づいてしまうことが解っている。
さて、新日本プロレスの話をすると、
KENTAが、今の新日本のスタイルに順応しきれていないと聞く(カクトウログ情報w)。
それだけ、今の新日本がハイレベルと言うか、技などが複雑化している。
複雑化した理由は簡単で、
お客の期待、反応、まさに「いいね」に応えてきた結果だと言える。
沢山の「いいね」に応えてきたことで、今の新日人気があることは、重々承知。
だが、ノアであれだけの試合をしてきたKENTAほどの選手が活躍できないのは、如何なものか。
レオナルドダヴィンチは
「Simplicity is the ultimate sophistication
(単純であることは究極の洗練だ)」
という言葉を残しているらしい。
簡単に言ってしまえば
「シンプルイズベスト」。
これは、デザインだけではなく、ファッション、映像、文章…どんな表現にも当てはまると思う。
それは、伝えたいことを解りやすく伝えるために、無駄なものを省く作業。
そして、シンプルに表現するということは、意外にスキルが必要であることでもある。
WWEで活躍する中邑真輔は
「技を足すのではなく、削っていく」
と言っている。
表現者を極めれば、そこに行き着くと、僕は思っている。
派手だけど、どちらが攻撃しているのか解らないような複雑な技など、
ファンも「いいね」をすることを1度考えてみてはどうだろうか。
(俺、毎年同じことを言ってるなー)