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成龍(ジャッキー・チェン)/新日本プロレス/キン肉マンなど趣味の話をします。

マーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』とカンフー映画の考察

自分のYouTubeチャンネル用に、準備した台本(事前メモ?)をこちらに記載します。
自分のYouTubeチャンネルはこちら→ りゅうパパチャンネル(https://youtube.com/channel/UC6uRBxdu5Sn5HXfXSmgcQBg)

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マーベルスタジオの映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、多くのカンフー映画からインスパイアされながら、それらの事が映画パンフレットには、書かれていないので、それらを解説したいと思います。

Q.原作シャン・チーが誕生した1973年とは、どんな年?

A.
1973年と言うのは、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』が公開された年で、全世界でカンフー映画ブームが起きた年でした。
このパンフレットにも、カンフー映画ブームと書かれていますが、実際は、ブルース・リーブームですよね。

その証拠に、ブルース・リーは既に亡くなっていたので、過去作も公開され、ブルース・リー映画が枯渇すると、カンフー映画は衰退していきますよね。
勿論、ショーブラザーズの映画やブルース・リャンとか倉田保昭さんの映画とか素晴らしいカンフー映画は沢山あったと思いますが、それだけ、ブルース・リーが突出した天才であったと思います。

そんな、ブルース・リーブームが始まった年に、誕生したのがシャン・チーと言うことです。

次に、シャン・チーが再開した1998年、この年の話をします。
1998年がどんな年だったか?

その3年前、1995年にジャッキー・チェンの『レッド・ブロンクス』が全米でもスマッシュヒットし、1998年に『ラッシュアワー』が全米で大ヒットしました。

ジャッキー・チェンがアジアの大スターから、世界のスーパースターになったのが、1998年と言うことです。

その後、全米では、ジャッキー・チェンの過去作も公開され、ジャッキー・チェンのアニメ『ジャッキー・チェン アドベンチャー』まで放送されました。

てな感じで、シャン・チーの誕生と再開には、二人の龍(ブルース・リー=李少龍とジャッキー・チェン=成龍)が深く関わっていることが解ります。


Q.前半のバスでのアクションシーンについて

A.
バス内でのアクションは、大成龍祭のTwitterでもツイートされていたかもしれませんが、ジャッキー・チェン主演の「レッド・ブロンクス」のスーパーで暴走族を蹴散らすシーンにそっくりですよね。
上着で相手の攻撃を交わし、手すりの鉄の棒に相手が顔面を強打するのは、もうまんまですよね。

それと、バスの外で、バスにしがみつくシーンは、同じくジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー」へのオマージュなんじゃないかなと思いました。

Q.中盤の見せ場、工事現場の足場のようなところでの高所アクションについて

A.
竹の足場でのアクションは、ジャッキー・チェンの「プロジェクトA2」「ラッシュアワー2」でもやっていますよね。
特に、落ちそうになって、竹にしがみつき、それがすごくしなって、折れそうになるって、まんま、ラッシュアワーと同じで、思わずニヤリとしちゃいます。

Q.この映画のアクションコーディネーターは?

A.
この映画のアクションコーディネーターには、映画「ゴージャス」でジャッキー・チェンとも闘い、
成龍班だった、ブラッドリー・ジェームズ・アランが担当しているそうです。

Q.脇を固める共演者について

村のおじいちゃんとして出てきたのは、ユン・ワーという俳優さんです。
ジャッキー・チェンサモ・ハン・キンポーと同じ京劇学校出身で、苦楽を共にした盟友ですよね。
ジャッキー・チェンの映画で言えば「サイクロンZ」「ポリスストーリー3」でも共演しているし、香港映画界の重鎮として今もご活躍されています。

日本では「カンフーハッスル」とかが有名ですかね。

色んな説がありますが、「燃えよドラゴン」の中でブルース・リーサマーソルトキックをしますが、それのダブルをしたのがユン・ワーとも言われています。

だから、その「燃えよドラゴン」を見て、うわかっこいい!とシャン・チーというコミックが作られ、それが今度は実写化されて、それに出ているのが、燃えよドラゴンにダブルで出たユン・ワーだと思うと、何だか不思議な気持ちになります。

もう一人、村にいたシャン・チーの叔母ですが、あの方は、ミシェール・ヨーさんです。

ジャッキー・チェン作品で言えば「ポリスストーリー3」が有名で、凄すぎてジャッキー・チェンより目立っていたとも言われています。

「ポリスストーリー3」には、さっき紹介したユン・ワーも出ているので、この「シャン・チー」が面白かったよ、という人は、是非見てもらいたい作品です。オススメです。

ちなみに、「カンフーハッスル」と言えば、シャン・チーの部屋にもポスターが貼ってあったと思います(私の勘違いだったらごめんなさい)。

Q.まとめ

A.
というわけで、マーベル映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」には、カンフー映画オマージュがたくさん詰まっています。

ラッシュアワー」だってもう20年以上前の作品ですし、知らない人には、新鮮に映るだろうし、知っている人はニヤリとできる、そんな、どっちの人にもオススメできる映画です。

ちなみに、最後に少し辛口に評価しますが、途中までは、5点中5点、100点満点だったら120点あげたい映画ですが、個人的には、クライマックスはかなりファンタジー寄りで、昔ながらの頑固なカンフーマニアは評価が分かれるところだと思います。

というわけで、僕は5点中、4.5点としたいと思います。

偉そうに辛口評価、失礼しました。