WHO AM I?(フーアムアイ)
『WHO AM I?(フーアムアイ)』(香港公開1998年、日本公開1999年)
90年代のジャッキー・チェン映画の中では、ファン人気の高い作品。
(個人的には、90年代なら『酔拳2』『ポリスストーリー3』のほうが好きだけど…)
てなワケで、人気の理由を僕なりに説明します。
<<人気のある理由>>
①ジャッキー映画では珍しいサスペンス要素!
主人公であるジャッキーは、記憶喪失であり、その謎を追う面白さがある。
『ボーン・アイデンティティー』がパクったとか、パクってないとか。
②久しぶりのタイマンバトル!
正確には、1対2(敵2)のバトルであるが、1人ずつ順番に闘うため、久しぶりのタイマンバトルが楽しめる。
それも高層ビルの屋上でのバトルで、ドキドキします。
③高層ビルからの滑走ダイブ!
これまた久しぶりの命がけスタントがクライマックスを盛り上げます。
てなわけで、『WHO AM I?』には幾つかの見どころがあり、
とってもジャッキーらしいジャッキー映画です。
人気の理由も分かります。
我が青春のマイアイドル映画『スパルタンX』
◆愛するポイント1.ユキーデとのタイマンガチバトルが熱い!
「1人vs多人数」というシチュエーションが多かった。
「1人vs1人」のタイマンガチバトルなのだ。
ベニー・ユキーデ。
ベストバウトと絶賛する人も多い。
(僕も1番好きな闘いだ)
◆愛するポイント2.アイドルの青春映画なのだ!
青春映画でもある。
→スペイン女性に恋をして
→実はそのスペイン女性はお姫様で
→悪い奴にさらわれたお姫様を助けに行く
→事件が解決して、日常に戻りハッピーエンド
と、物語の流れが青春映画のフォーマットそのものなのだ。
バリバリ20代だったユン・ピョウ(27?)は、
日本ではアイドル的人気があった。
(この頃、香港BIG3で日本武道館コンサートも行っているぐらい)
長くなってしまうが...
簡単に説明すると、3人は、
子供の頃から同じ京劇学校で、
修行した(虐待された?)仲間である。
その後、3人それぞれがスターになったが、
勿論、息もピッタリなのだ。
夢のBIG3競演と言える。
と、まあ、公開当時、小学生だった自分と
その時代背景など、様々な要因もあると思うので、
他人に「絶対おススメだよ!」と言えないが、
とにかく大好きな映画の1本だ。
(ちなみに、見るなら、日本公開版がおススメです。)
酔拳の基本的な話/笑拳の基本的な話
◆酔拳の基本的な話
町で悪さばかりするボンクラ息子が、酔拳の達人爺さん(アル中w)に預けられ、厳しい修行をして(虐待されてw?)強くなる。ダメ息子が酒飲みになる話なので、最近のジャッキーは、この内容に否定的。だが、ジャッキー作品の中では、No.1かNo.2の人気作品(プロジェクトAと双璧)。日本では「トラック野郎・熱風5000キロ」と併映上映され、1979年の邦画配給収入6位だったらしい。日本では、日本独自の主題歌「拳法混乱(カンフージョン) 唄:四人囃子」が使われ、それも人気が高い(最近はカラオケにもある)。ジャッキーにとって、日本初登場の作品で、ここから人気に火が付き、80年代前半まで過去作含め拳シリーズが続々と公開される。
◆笑拳の基本的な話
ジャッキーの初監督作と言われているが、実際は、エリック・ツァン(大福星のチビ)との共同監督か、エリックが助監督をしていたらしい。ジャッキーもレンタル移籍の前2作「蛇拳」「酔拳」でスターになり、ロー・ウェイプロに凱旋したが、ジャッキーもマネージャーのウィリー・チェンと個人プロを作り、ロー・ウェイと揉めてた頃。おそらく、そんな中、ある程度、当時のジャッキーがしたいことを実現できた作品だと思う。
日本公開版では、ほぼ本編と関係ない、モンキーパンチのアニメOPが存在する。
用心棒のシーンなどは無駄に長いが、拳モノ卒業前夜なので、その質は非常に高く、そして楽しい。修行シーンも、蛇拳、酔拳よりもパワーアップしている。