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成龍(ジャッキー・チェン)/新日本プロレス/キン肉マンなど趣味の話をします。

「証言1・4 橋本vs小川 20年目の真実」を読んだ

「証言1・4 橋本vs小川 20年目の真実」を読んだ。

順調だった90年代の新日本プロレス
創始者であり筆頭株主であるはずのアントニオ猪木だが、坂口征二長州力ラインに除け者にされ、苛立つA猪木。
また、90年代の新日本プロレスの試合スタイルを嫌い、ナチュラルで真剣勝負に見えるストロングスタイルに戻したいA猪木。
小川直也にそれを問うA猪木。佐山聡も約束事の少ない試合を好み、小川直也を教育する。
それもあり、ルールミーティング(ルールミーティングと言う名の試合の事前打合せなのだろう)をドタキャンする小川直也
ドタキャンで小川直也新日本プロレスに、不信感を抱く橋本真也

橋本真也橋本真也で、新日本プロレス、または長州力との関係が、最悪な状態であった。
山崎一夫にセコンドを頼む橋本真也

試合開始。リアルな試合をしようとする小川直也
プロレスが下手なため、加減が分からず、遣り過ぎてしまった小川直也
コンディションが最悪で、まったく対応ができない橋本真也
長州力が、平成維新軍の控室まで来て、小原道由に「行け!」と命令。
リングサイドまで行く小原道由だが、ジェラルド・ゴルドーにビビり躊躇し、若手に「行け!行け!」言うだけな小原道由
藤田和之石澤常光は、冷静に事態を収めようとする。

橋本真也の付き人もしていた安田忠夫が、先陣を切り小川直也陣営に突っ込む。
佐山聡とジュラルド・ゴルドーを避け、村上和成に行く。
それを合図に村上和成が、新日本プロレス陣営にボコられ、病院送りにされる(一時昏睡状態に陥るほどのダメージ)。

試合終了後、橋本真也の控室で、あえて橋本真也に聞こえるように、
A猪木批判をする長州力。それに違和感を受ける山崎一夫
長州力は、既にこの抗争がビジネスになると考えていた、と後に発言。

小川直也の控室に殴り込みがないよう、見張るジュラルド・ゴルドー
誰も来ないし、新日本プロレスの選手が帰宅したのを確認し、お疲れ様したジュラルド・ゴルドー

リアルな試合をしようとして、遣り過ぎてしまった小川直也
コンディションが最悪で、対応できず、過剰に「仕掛けられた!」とビビッてしまった橋本真也
僕の理解だと、そんなお話。

 

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プロレス日記<G1クライマックス>

最近のUWF系の本とか、今は『真説・佐山サトル』を読んでいるが、
現在進行形のプロレスの試合は、ほとんど見なくなった。

それでも、ここ数年、年に1回、
この季節だけは、新日本ワールドに登録し、
G1をLIVEで視聴してきた。

しかし、どうも今年のG1には興味が持てなかった。

簡単に言ってしまうと、
ここ最近の新日の主流のスタイルが、
僕好みのプロレスではないからだ。

新日の象徴であるIWGP
その現王者であるケニー・オメガ
彼のプロレスを僕流に言うと、
命を削る危険なプロレス。

そのスタイルを否定するつもりはない。
プロレスは個性を競う勝負でもあるから、
そのようなプロレスがあってもいい。
むしろ、そのようなプロレスがあったほうがいい。

ただ、棚橋弘至中邑真輔が新日の第一線から退き、
ケニー、飯伏幸太内藤哲也高橋ヒロム...
新日の主流スタイルが、
長時間バトル、高所からのダイブ、過激な技の品評会、
まさに、命を削る危険なプロレス一色になっていないか?!

雪崩式が嫌いで、技を厳選する、オカダ・カズチカでさえ、
その流行の波にのまれつつある気がする。

- - - -

先日、デンジャラスKの名付け親で、
プロレスリング・ノアのロゴをデザインした漫画家・
あだちつよし先生と飲んだ時に聞いた。

四天王プロレスは見てられなかったと、
試合の翌日に心配で三沢光晴に電話したこともあるとか。

四天王プロレスを間近で見てきた
あだち先生が、
どっちかに偏り過ぎてはいけない、
と言っていた。

確かにそうだな、と思う。
1つに特化すれば、提供される側はより高度なものを求めてしまう。
それは、食でもエロでもなんでも。

人はそれを、進化と言うが、
プロレスに限っては、
進化の先に、悲しい結末が待っている可能性がある。


Nunber(プロレス特集号)で高橋ヒロム
「どんな危険な技でも受ける」と言っていたが、
現在は首の大怪我で欠場中だ。

そして、同じNunberには、
長年のダメージの蓄積でパーキンソン病になり、
必死にリハビリをする
マサ斎藤さんも掲載されている。

- - - -

そんなことを考えていたら、
今年のG1は、
やっぱり危険なプロレスを提供し、
新日は、そのまま1.4東京ドームまでなだれ込むのか、

いやいや、
オカダか誰かが、
異を唱えるのか、
気になってきた。


2018年8月10(金)日本武道館
棚橋がオカダに引き分け、
G1決勝に進出した。

今時のファンには古臭い技かもしれないが、
棚橋のテキサスクローバーホールドが
僕には輝いて見えた。

 

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<プロレスと常識とは何か?考えてみる>

<常識とは何か?考えてみる>

僕の職場の別部署のお話。
報連相ができない若手を注意したら
「常識が解りません」と
言い訳(僅かな抵抗?)をしたらしい。

僕も部下を注意したときに
「前の職場でも、前の前の職場でも
そのような注意を受けたことはありません!」
と反論された経験がある。

自分的には一般論であり、常識を
述べているつもりでも、
相手からしたら、それがズレていることがある。

例えばの話。
前の職場では夏場に半ズボンOKだった。
でも、今の職場はお堅いから、
半ズボンはNGである。

そんなことはよくある話で、
どちらの職場が悪いワケでもなく、
どちらかが間違っているワケでもない。

この場合、どちらが一般的な職場とは、
言いづらい。
「半ズボンOKは一般的じゃないだろ!」と言う
意見もありそうだが、
僕は上場企業に勤めていたとき、
夏場に半ズボンを履いていた。

半ズボン論争は置いといて、
一般的であるか、常識的であるかは、
その職場環境によって、
変化するものと考えている。

僕の好きなプロレスで考えてみる。

・そもそも→A猪木の常識、B馬場にとっては非常識
・団体を退団した選手を→猪木許す、馬場許さない
旧UWFで格闘技スタイルを実践する→佐山OK、R木村離脱
・新日に大仁田を参戦させる→長州OK、猪木許さない
Uインターでシュートは→若手OK、宮戸NG
・新日とUインターの対抗戦→田村NG(孤立)、その他の全選手OK
・入場時にスキップする→長州NG、棚橋OK
・試合中クネクネする→蝶野NG、中邑OK
等々...

どのパターンもどちらの価値観が間違っているとは言えないし、
どちらが正しいとも言えない。

仮に、お客に支持されることを「正しい」とするのなら、
新日のリングと全日のリングでは、支持されるスタイルが異なる。
長州が現場監督する新日と今の新日では、それも違う。
旧UWFで活躍できなかったR木村も全日では輝いた。
等々...

正解があるのなら、その時代のそのリング(働く環境)によって、
求められる常識や価値観が異なる、とだけ言える。

「常識って何ですか?」と聞かたら、
これからはそう答えようと思う。
この職場が、FMWなら、
ジーパンで闘ってもいいよ、という話。

追記:
「前の職場では、額に画ビョウを刺しても
怒られたことはありません!」
「いやいや、ここパンクラスだよ」
って言う話。

 

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