映画のこととか趣味の話 KOJIFBLOG

成龍(ジャッキー・チェン)/新日本プロレス/キン肉マンなど趣味の話をします。

モンスターの話(2011年5月24日のmixi日記)

(2011年5月24日のmixi日記)

彼は、伊藤健一。
小学生からの同級生で、
僕の結婚前まで週1は遊んでいた親友。
北山いわく、ツレ。

基本、子供の頃から変わらない人だ。
昔から、おかしな人で、6年生のとき、
彼の所為でクラスは学級崩壊、
教科書は半分までしか進まなかった。

彼がいなかったら、僕ももう少し勉強が出来たかもしれない、
なんて人の所為にしてみる(笑い)

変わらないのは、性格だけではなく、
顔も基本変わらない。
KARAのスンヨンも驚きの
スーパー童顔。
現在、彼が闘う格闘技イベントZSTのリングでは、
20歳そこそこの選手たちに違和感なく溶け込んでいる。
冷静に考えると、スーパーヘルパー山田選手のたぶん
15歳ぐらい上になると思う。

だからって、けしてベテランの薫りを出すわけでもなく、
ヤングマンのような振る舞いでリングに立っている。
関係ないけど、リングサイドにいる20代のキャバ嬢に
なんの躊躇もなく、投げキッスをとばしている。

そんな無邪気な彼は、「闘うIT社長」として、
そのZSTのリングに立つ。
毎大会、入場数1000人を超える人気イベント。
5月22日は、そのメインイベントを務めた。

長州がお隣の新木場1stRINGで、
100人入るか入らないか?なんて場所で闘う、このご時世に。
今月、新木場1stRINGで興行を行う
小池栄子の旦那なんて、それさえ満員にできない、このご時世に。

これは、すごいことだ。
闘うIT社長は、超満員の観客を前に
リングに立ち、立派に闘っている。


来月、6月には僕もパパになる。
僕の頭皮もずいぶんさみしくなってきた。
僕ら世代が、家族と髪の毛を守ろうとする
(ついでに涙もろくなってきた)、
このご時世に。

彼は、"破壊なくして創造なし"の精神で、
今の格闘技界を1度ぶち壊し、
再構築したいと願っている。

子供の頃、クラスを学級崩壊に追い込んだ
あのモンスターなら、それが
できるんじゃないかな
とまじで期待させてくれる。

そんな人だ。

(2020年3月18日、追記)
まさか、9年後の今もZSTのリングに立ち、闘っているとは思わなかった。
やっぱり、アイツは怪物だ。

f:id:final_children:20200318231640p:plain

ユニコーン『服部』本(とUWF)

ユニコーンの本『服部 ザ・インサイド・ストーリー』を読む。

今まで、出たがりの阿部(ABEDON)の加入により、ユニコーンがコミックバンドのように路線変更したのだと勝手に思っていた。
が、事実は全然違う。
実際は、音楽を素直に愛する阿部は、裏方の仕事が好きで、インタビューなどの芸能の仕事に違和感を持っていた。

メンバー全員が歌うようになったのは、奥田民生の意向。
「服部」という言葉の響きの面白さ、意味のなさ、アルバム名を含む、民生の意向を実現するために、バックアップしたのが、阿部。

自分のやりたい音楽と違うと思いながらも、まだ経験が少なく、民生の意向に従うEBI。
民生の歌声が大好きなテッシー(手島いさむ)。
早くからバンドの方向性に不満を持ち、突然モヒカンにしたりして、スタッフを怒らせる川西幸一(メンバーの中では年上で民生の才能に抵抗してたのかも)。

レコード会社(SMA/ソニー・ミュージックアーティスツ)も、まだ景気のいい時代で、制作費などバックアップできた。

本人たちにとって、今聴けば、恥ずかしい表現もあるのかもしれないが、この本を読み、また聴きたくなった、リリースから30年の『服部』。

f:id:final_children:20200310170618j:plain

ちなみに、僕が無知なのかもしれないが、自分たちの曲を演奏できないバンドマンが沢山いるという事実に、驚いた。

追記:
上にも書いたとおり、自分たちの曲が演奏できないバンドマンがいることに驚きであり、その姿は、僕の好きなプロレスに似ている。特に、UWFに。
UWFとは、従来のプロレスを否定し、自分たちこそが本物であり、UWFこそが真剣勝負だと思わせたプロレス団体である。
ただ、その中身は、真剣勝負と言いながら、事前に勝敗の決まった従来のプロレスと何ら変わりのないものであったことが、今では語られている。

自分たちの曲が演奏できないバンドマンと、真剣勝負と謳いながらも真剣勝負の真似事をするUWFのプロレスラーは、実によく似ている。
また、ユニコーンビートルズのような本物のバンドにしようとした奥田民生は、プロレスを本当の真剣勝負にしようとした第一次UWF佐山聡初代タイガーマスク)に似ている。

どちらも天才である。

天才は、できない周りを理解できないし、逆に、周りも、天才を理解できない(この本にも民生がぺぺっと弾くギター音がカッコいいというエピソードがある)。

佐山は、プロレス界を去り、自ら作った修斗も追放される。

佐山の周りには、良き理解者がいなかったが(タイガーマスクに憧れる純粋な青年たちとマネージャーである詐欺師《ショウジ・コンチャ》とか周りにまともな大人がいなかった…)、民生には阿部がいたことが、救いであり、阿部のおかげで、ユニコーンの再結成が実現できた。

結果、阿部ありがとう。

2000年の桜庭和志(2020/02/29)

秋葉原書泉ブックタワーで『2000年の桜庭和志』を購入。失礼ながら、サクファンと言うより…柳澤健好き。表紙めちゃカッコいい!

『2000年の桜庭和志』読んで、僕のような素人ファンたちは、(体重差のある)なんて残酷なマッチメイクを望んでしまったんだ…と恥じると同時に、桜庭の偉業を改めて称えるべきだと思った。

f:id:final_children:20200229004626j:plain

僕は「プロレスこそが最強の格闘技である」と言う、宗教めいた呪縛から解放されぬまま、PRIDEという格闘技イベントを見ていたタイプ。
日本発祥でありながら、日本人が半ば見捨てた柔術を、地球の裏側で守り続けてくれたグレイシー一族に、おもいっきりブーイングを送った過去。
2000年の桜庭を読むと、恥ずかしい思い出。

2流プロレスラー、カール・ゴッチの意思を、天才アントニオ猪木が実現してしまった功罪を感じる。

あれから20年。今は、息子が柔術を習っている。