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成龍(ジャッキー・チェン)/新日本プロレス/キン肉マンなど趣味の話をします。

≪新日暗黒期日記 その②≫

≪新日暗黒期日記 その②≫

'04 10/9 (土)
昨日からの大雨だった。台風22号が近づいている。
昼に起きて、雑誌を持ち込んでのリラックスバスタイム...
SPEED TK RE-MIXが鳴った。K・Iからのメールだ。
「今日新日どう?」
ああ、僕にスローライフは似合わない。
暴風雨の中のプロレス観戦なんて…
直感で面白いと思った。それにしても
新日はツいてない。ビックマッチに台風なんて、
今の新日を象徴している。新日に電話をして、
雨天決行を確認した。秋葉原で待ち合わせをして、両国。
午後6時、台風直撃。下水道が溢れ返る、横殴りの雨、
僕の傘が壊れた。
「おれらどんだけ好きなんだよ。」
正確に言うと、好きだったんだよ。そんな過去の恋人が
心配でしょうがない。びしょ濡れの
この状況、自分の滑稽な姿に
テンションがあがった。
4000円の席。休憩前、石井智弘が
リングイン、その後ろから
「長州だ!長州!」
僕の方が少し早く気づいた。
「てめーら!この状況がどういうことがわかるか!?
俺が新日のど真ん中に立ってるんだぞ!」
30近い僕らが立ち上がった。
「真壁だ!真壁!」
永田だった。中堅のようなオーラで
リングに立ち、長州と睨み合った。
「時代を取りそこねた男がよく上がってきたな。」
この時点で勝負あった。格が違う。一言も
言い返せない永田は、時代にノれない男だ。
ロートルの黒パンツ」ぐらい言って良かった。
「次にど真ん中に立つ時は、
パワーホール全開で上がってやる!」
うおおお。長州のマイクは抜群に上手かった。
「パワーホール全開」
このフレーズが最高だった。K・Iが絶賛した。
「言葉《言語》は、人を支配し、ファンを支配し、マット界を支配し、
時代を支配し、レスラーさえも支配下に入れてしまう力を持っている。」
週プロを取材拒否した
長州は、それを知っている。
末期のWCWのような、混乱続きの大会だった。
「こんなのプロレスじゃねー!」
誰かが叫んだ。
何を言ってるんだい。
この混乱が、心理戦争が、
最高の新日本じゃないか。
僕が見たかった
最高の新日本じゃないか。
裏切り、闘争、戦略、離脱…
ウェルカムだよ。
スローライフじゃない、
人生ハプニング、
それでいいじゃないか。
大会終了後、外は
晴れていた。

入場時、ドラゴンと握手した。
その笑顔はノーテンキだった。

’03 9/4 (木)
強くったってどうしようもない時がある。
強くなくちゃどうしようもない時がある。
90年代後半の新日本プロレスは、
チャンピオンは橋本真也
最強は前座クラスの藤田和之だった。
ここにパラドックスがある。
蝶野が「日本一を決めるオープンなトーナメントがあってもいい」と言えば、
武藤は「何の日本一を決めるのか知らないけど」と言った。僕は、
謎だらけのブラックホールから抜け出せない。
明治大学セミナーを受講。6時に終了。
平日の普段着、素顔の新日本プロレス後楽園大会を観戦した。3000円の立ち見。途中
入場したら、
長井と柳澤のタッグ、相手は成瀬と垣原だった。
Uの未来形はイナズマレッグラリアートを出して、セコンドでパニクラ(邪道、外
道)と乱闘している。
いいひとが認知された天山は、気づいたら完全なベビーフェイスになっていた。
大人たちが大声援を送っている。僕が見たいのは、’03 8/31両国の新日本だよ。
ここじゃないよ。これじゃあ芝居小屋の猿芝居じゃないか。
西村だけは、演技かマジかわからなかった。
帰り、出口で、過激な仕掛け人 新間寿を発見。チャンスと思って
ジャングルファイトに募金したいんですけど」と接近。
関係者が困った顔をした。新間寿
「いいじゃないか。受け取りなさい。」と
僕の1000円を受け取った。たった1000円だけど、これは夢の投資だ。
「新間さん、僕は強い新日本が見たいんですッ。」そう訴えた。
熱い目で
「そうだよね。」と
西村の悪口をはじめた。

 

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